イギリス バードウォッチングフェア- 報告 2004
 http://www.birdfair.org.uk/
 期間: 2004年8月20日〜22日
 場所: Rutland Water Nature Reserve ロンドンより車で3時間程度

 世界で最大級のバードウォッチャーの為の祭典であるBIRDFAIR(バードフェアー)がイギリス、ロンドンから車で北に3時間ほど行ったところの(Rutland Water Nature Reserve) という自然保護区内で8月20日(金)〜22日(日)にわたり開催されました。 バードウォッチング発祥の地であるイギリスで開催されるということで、日本と比べると裾野の大きさを体感できるものと、大変楽しみな旅行でありました。 フェアでは、390を超えるブースがその出展内容ごとに並び、小物、書籍、光学機器、絵画、写真、旅行、バードカービング製品(作成のためのグッズは見かけませんでした)、衣類など。中でも、世界各国からのバードウォッチングツアーや個人旅行を紹介するブース、絵画のブースは、予想以上に出展が多かった印象がありました。

 光学製品は、日本でおなじみのスコープメーカーはもちろんのこと、今まで見たことも無いような変わった望遠鏡や、かわいらしいものまで、一つ一つを見てまわりました。特に目についた商品は、写真と一緒に後ほど紹介します。

 イギリスのデジスコ事情ですが、イギリスでは「デジスコ-ピング」という総称で呼ばれており、多くのバードウォッチャーにも知られる存在になっています。デジスコ-ピングの為のアダプターを専門に扱う会社も何社か見受けられましたし、何箇所かでデジスコ-ピングを解説していました。 フィールドでの解説には多くの人が集って解説者の顔すら見れない状態である程でした。
 デジスコ-ピングを解説中。

デジスコ-ピンググッズを扱う人の話では、現在数千人がデジスコ-ピングを楽しんでいると推測しているようです。日本は現在急速にデジスコ人口が増加していますから、もしかすると同じくらいか、日本の方がデジスコ人口が急速に増加中ですぐに追い抜くかもしれません。私達がデジスコセットを持って歩いていると、珍しそうに流し目視線を受け。ニコンの新製品デジスコ-ピングアダプターは、デジスコ-ピンググッズを扱うお店では、知られていなかったようで、逆取材。写真撮らせて攻撃に合いました。快諾しつつさりげなく日本のデジスコ-ピングを宣伝しておきました。

実際、公園を歩いていても、スコープを持ち歩いている人は見かけたのですが、デジスコ-ピングをしている人は見かけなかったのです・・・。それもそのはず、イギリスのデジスコ-ピングのアダプターはほとんどが、観察の合間に撮影に切り替えて使うといった仕様のものが多いのです。日本のように撮影が主体となってデジスコ-ピングのグッズが普及している流れからすると、アダプターの性格が少し違う感じを受けました。

しかし、撮影を目的としてアダプターが作られていることを考えると、撮影されたデジスコ写真は、イギリスの一般的なデジスコ-ピング写真に劣らない成果が出ていると感じました。

以下、写真を交えて紹介します。 

大型テントの中に展示
ブースが並ぶ。
野鳥関係のフェア-
としては世界最大。
鳥の小物もたくさん
売られていた。
ここの鳥さんはみ
んなぷっくり体形。
もちろん、バードカービングも展示されていた。
リアルな感じのものより、木の質感をだした物
が多かったように感じました。
http://www.bdwca.org.uk/bdwca/
重たい望遠鏡を運ぶのに、こんなサポートグッズはいかがですか?
持ち運ぶのにバランスはどうなのかちょっと気になりますが、両手が空くので便利かもしれませんね。
  直視型のスコープがいいか・・傾斜型の
スコープがいいか、悩む必要のないスコープ。
体制を考えずに見れるので便利そう。
デジスコに向いているかどうかは・・・??
http://www.jjvickers.co.uk/

伸縮性のあるスコープ。
ハンティング用のスコープらしいのですが、
持ち運ぶのにやはりコンパクトになるというのは
いいですね。
ちなみに、伸ばすと手前がかなり重くなってしまう
感じです。 

http://meopta.com/
片目で望遠鏡見るのがあたりまえ・・・・
なんて思っていたのにこの望遠鏡をみて常識
が崩れました(笑) 
望遠鏡を二つ並べるより軽いですね!

片目用に切替ができるのか聞いてみたら、
もともと両目で見るように設計してあるようで、
変更できないそうです。

星や、外洋などを見る時に便利なのだそうです。
http://www.2astro.dk/
こんなにかわいい、コンパクトなタイプの望遠鏡
がありました。 

片手で持てるようなサイズですね!
モバスコにはいいですね〜。

http://opticron.co.uk/
イギリスでデジスコ-ピング用のアダプター各種を作り、
提供している会社。
しきりに10倍の接眼レンズを宣伝されていました。
http://www.eagleeyeuk.com/
欧米では傾斜型のスコープが主流であるため、
接続させるカメラはE4500のようなスイバルタイプ
になります。 カメラとの接続面はこんな感じ。
写真撮ったら、外されちゃいました(笑)
すごく簡単に取り付け、及び取り外しができる
簡易タイプのアダプター。
スコープの口にひっかけるようにして使う。
舌のように伸びているところにカメラネジと固定
できるようにしてあるようです。
カメラと接続している状態のものが、並んでいる
アダプターの奥に置いてあります。
一番奥の光学メーカーテントに入ると、まずは
ニコンのブースになります。ブースの外側からの光景。
今回の旅行で大変お世話になったニコンさんの
ブーズには、デジスコドットコムで撮影したデジスコ
画像を展示してもらいました。
写真を見て、望遠鏡に興味を持たれる人も多かっ
ったようです。
ブースの内側からの光景。
多くの人でにぎわっていました。

http://www.nikon.co.uk/
http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/
多くの人の首元にはスワロフスキーかツアイス
の双眼鏡がかけられているのをよく見かけました。
愛用者が多いだけあって、ブーズも立派!

ブースは、雰囲気を重視した感じにつくられて
いました。

スワロフスキーの純正デジスコアダプターは、日本ではなかなか
手に入らないのですが?何時頃入荷できそうでしょうか?
とお聞きしましたら、おそらくもうすぐ「MAY BE SOON」
とのお答え・・・。前例からして、SOONでも半年以上かも・・・?
ですって。

http://www.swarovskibirding.com/
http://www.swarovskioptik.at/
ライカのブーズ

ライカのブースもなかなか人気がありました。
やはり、いい製品には人が群がるようで・・・。

あまりの人だかりに、スコープにたどり着かな
かった・・・。

http://www.leica-camera.com/
こちらは、KOWAのブース

新製品のTD1も人気があったようです。
デジスコドットコムスタッフのこんさん撮影のお写真
が展示されていました。 海外でお目にかかるとは!

ポスターにもこんさんのお写真が使用されていまし
た。

http://www.kowa-prominar.ne.jp/


今回のフェア中に石丸さんが衝動買いをした、マンフロットの自由雲台(新製品)、マンフロット 701RC2
比較的軽量な自由雲台であるうえ、簡易なスライド機能がついて
いるため、多少の重心のずれが雲台で調整可能。




上の画像は、前方にスライドさせた状態

下の画像は、後方にスライドさせた状態

http://www.manfrotto.com/home/

最後に、今回の旅行にあたり、ニコンビジョンの方々には、交通の便宜、宿泊の手配を始めデジスコ-ピングに関わる交流の機会まで作って頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。